[乗換済み] 楽天モバイルに乗り換えるために、メリットとデメリットを詳しく調べたので共有するよ

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楽天モバイルは2020年からケータイ通信業界の台風の目になっていますよね。価格破壊をどんどん行い、格安SIMや大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)全方向に勝負をしていると言った感じもします。

そんな楽天モバイルについて、新米ながら楽天モバイルユーザーになった私が、(格安SIMから)移行するまでに徹底して勉強したことを共有したいと思います。

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楽天モバイルはここが凄くてお得(メリット)

楽天モバイルのサービスと料金について見ていきます。やはり楽天モバイルの一押しポイントは料金関係です。第4のキャリアとして自前でアンテナ設備を構築し活動をしていますが、料金体系はキャリアどころから格安SIMより安いと感じれます。

最近、ドコモのahamo・auのpovo・Softbank on LINEとキャリアが新しいブランド(プラン)を出していますが、以前からこれらキャリアのサブブランドである格安SIM(Y!mobileやUQmobile)にも対抗できる料金設定であることから、非常にお安い!と感じれます。

ZERO宣言と事務手数料が大体タダの件

楽天モバイルは、多くの事務手数料が無料になるZERO宣言を発表しています。下記が一例ですが、他社の格安SIMで多いのが、新規契約で3,000円、SIM発行で400円と入会時点で費用が発生し、SIMを紛失したりすると2,400円(発行手数料と交換手数料)などが発生、転出解約の際も、MNP転出手数料が発生したり、通話SIMなら一定期間は契約解除料が1,000円と発生します。

楽天モバイル他の格安SIM
(一例)
契約事務手数料0円3,000円
SIM交換手数料0円2,400円
eSIM: 200円
SIM再発行手数料0円2,000円
MNP転出手数料0円3,000円
契約解除料0円1,000円〜

一方で楽天モバイルだと、特にそのようなコストが発生しないのも魅力です。eSIMを使った場合、手軽にスマホを変える事が難しい(手数料がかかる)のですが、楽天モバイルだと、こちらも無料ですね。

データ通信を使わないとタダにもなる段階制のUN-LIMIT VI

UN-LIMITED VI(楽天モバイルの新プラン4/1〜)の料金表:

データ利用量1回線目2~5回線目
0GB~1GB無料(0円)980円
1GB超過後~3GB980円980円
3GB超過後~20GB1,980円1,980円
20GB~無制限 2,980円2,980円

UN-LIMITED Vまでは、2,980円で使い放題1択の非常にシンプルなプランである一方、月々に少ししか使わない人には、魅力の薄い1プラン制でした。しかし今回の(1プランながら)段階制に移行することで、格安SIMの主戦場であるデータ通信3GB前後までしか使わない人たちにも、非常に安く使えるプランに変わりました。

特に、1GBまでは無料であるのが驚きです。なお、利用中の楽天モバイル回線のうち、課金開始日(サービスが利用開始になる日)が最も古い回線が1回線目となります。

国内電話がかけ放題

忘れてはならないのが、国内の電話へかけ放題の点です。専用アプリRakuten Linkを使用する必要がありますが、SMSも電話もかけ放題です。以前のプランだと2,980円でかけ放題は、格安SIMで探せば(月々のデータ通信量が違いますが)他社でもよく似た価格であったのですが、楽天モバイルの新プランとなり0円からかけ放題はかなり魅力的です。

またRakuten Linkは、050電話などとよく似た形で、海外でも通信環境があれば使えます。海外で受話についても無料がすごいですよね。

キャリアや格安SIMの電話を海外で受話すると、確か30秒で100円位の費用がかかったりします。海外で受話無料は衝撃です。

海外に強い(一部サービスは66か国限定ですが)

楽天モバイルの電話系の強みについては少し先に書きましたが、海外66か国であれば日本国内同様に使えます。受話にお金もかからず、日本への発信も無料となっています。

海外指定66の国と地域からのみ発信可能となります。その他の地域に関してはWi-Fi接続中の場合のみ発信可能となります。
海外指定66の国と地域でのみ着信可能となります。その他の地域に関してはWi-Fi接続中の場合のみ着信可能となります。

Rakuten mobile

さらに、上記記載の通り、Wi-Fi環境があれば世界中で使えるとも言えます。これはすごいです。

ただし、注意するのが”日本国内同様に使える”と言う点です。日本から海外の電話番号へ電話する際は当然ながら別途国際電話料金がかかります。同様に現地にいても現地の電話へは別途お金が必要です。

そこで、66か国対象に国際電話かけ放題980円/月もあります。そのため、新プラン+国際電話かけ放題オプションであれば、980円からで、66か国では日本のように電話が自由に使うこともでき、かなり低予算です。*注意:現地の相手からは国際電話になる。

また、この66か国では、毎月2GBが無料で使えます。さらに1GB500円で追加も可能ですので、海外に長期滞在している人でもこれ一台でなんとかなりそうです。新プランと組み合わせ、(日本以外へ)国際電話をしないようにすれば、無料で電話番号をキープもできますね。

海外留学・出張者には、楽天モバイルは最高の日本のケータイですよね。(時代の流れを感じます。私が海外に住んでた時にあったらな・・・。結構無駄に毎月払ってたし)

楽天モバイルの注意点・デメリット

楽天モバイルは、完璧通信会社とはまだ言えません・・・。正式サービスとしてスタートしたのが2020年4月でもあり、まだまだ大手キャリアよりは遅れをとっている部分もあります。注意したい点をまとめてみました。

楽天モバイルエリアは限定的(ただし、使えない訳ではない)

楽天モバイルの一番のウィークポイントであるエリアの話になりますが、勘違いしてはダメなのは、楽天エリア外は全て圏外になるのではなく、パートナー回線があることです。

楽天モバイルエリアは、大手キャリアに比べるとまだまだ狭く、足りていない地域は、パートナー回線(au)のネットワークでカバーをしています。そのため通話に関しては、かけ放題が日本中で可能です。

ただし、データ通信に制限があり、楽天モバイルエリア内は無制限使い放題であり、パートナー回線は5GB/月まで無料(基本料金に含まれる)で、それ以上は追加1GB500円か1Mbpsの速度制限対象となります。

しかし、今回新しいプランUN-LIMITED VIにより段階制プランが始まることもあり、3GB程度までしか使わない場合980円/月となり、楽天モバイルエリア外でも内であっても条件は同じになりました。一方、3GB以上は、エリア内も使うなら最大20GBまで1,980円・無制限2.980円ですが、パートナーエリアだけでは、スピード制限なしでは最大5GBまでしか無料で使えず1,980円/月となりますね。

各エリアだけでそれぞれ使った場合の料金:

楽天モバイルエリアパートナーエリア
〜1GB0円0円
〜3GB980円980円
〜5GB1,980円1,980円
5〜20GB1,980円1,980円
*スピード制限つき
20GB〜2,980円2,980円
*スピード制限つき

また注意したいのが、段階制プランの料金は、楽天モバイルエリア+パートナーエリア(海外含む)を全て合算した量になるので、楽天モバイルエリアで800MBでパートナーエリアで500MBなら、1.3GBとなり無料対象ではなく、1~3GB利用の980円/月になります。

パートナーエリアでスピード制限下(1Mbpsや海外128Mbps)で使った分も、段階制の計算には含まれます

5Gエリアは超限定される(パートナーはなし)

楽天モバイルは今必死に4Gエリアを広げています。その中で5G通信も料金そのままで使えると言ってはいるものの、エリアがかなり限定されます。

特に、4Gの場合は楽天モバイルエリアから外れるとパートナー回線(au)に切り替わりカバーをしてくれますが、5G回線はパートナー回線にはありません。auの5Gエリアが広がっても楽天モバイルには関係ありませんし、楽天モバイルの5Gエリアはお世辞にも使えるエリアと言えず、かなりスポット的です。

これに関しても待つしかありませんよね。

ただ、個人利用で、5Gの特徴である「高速大容量、高信頼・低遅延通信、多数同時接続」は、ほとんど恩恵は無いのではと思っています。企業がサービスを提供するために5Gを使い、私達個人が恩恵は受けることは増えそうですが、個人が高速通信を持って何をするかですよね・・・。

ゲーム?動画?4Gでも大体出来てるよね?それに、Wi-Fiが遅いと言われる次元のゲームは5Gでも・・・

追加SIMは無い・回線契約は最大5回線

格安SIMで、1つのプランを契約し、それに追加でSIMを発行する事ができますが、楽天モバイルではサービスとしてありません。(無制限のプランで追加SIMがないのは当然と言えば当然ですが)

そのため、追加の回線契約が必要になります。上記の新料金プランでもあるように2回線目以降は1GBまで無料はありませんが、それでも980円で音声付き3GBまで利用できることを考えると、かなりお得ではあるのですが。

さらに、最大5回線までとなっています。ただ、特に家族割などもないので、別々に皆が新規回線を持てば、全員が1回線目となるはずなので、個人で複数回線の人だけ影響がありそうです。

データ通信専用SIMはない

また、データ通信の専用SIMもありません。格安SIMで提供されていますが、楽天モバイルでは国内通話が無料で基本料金に含まれた形となっていて、通話なしプランは設定されていません。そのため、どうしてもデータ通信の安いプランが欲しいと思う場合は、2回線持ちで一方を格安SIMのデータプランなどを検討が必要ですね。

無料と有料のオプションがある

当然ながら完全に全てが基本料金に含まれている訳ではありません。いくつかのオプションは不要と考える人もいる訳ですから、切り離して有料のもの・無料のものがあります。ただ、結構無料があるのもありがたいですよね。

無料(基本料金へ含まれる)サービス一覧(一部)

  • 国内通話(アプリ利用)
    テザリング
  • 留守番電話
  • 着信転送
  • 割込通話/通話保留
  • SMS(アプリ利用)
  • 海外ローミング(月2GBまで66か国)
  • 国際SMS(アプリ利用)
    など

有料オプション一覧(一部)

  • スマホ交換保証プラス
  • マカフィーモバイルセキュリティ
  • 楽天モバイルWiFi by エコネクト
  • スマホ遠隔操作サポート
  • あんしんコントロール by i-フィルター
  • 国際電話かけ放題
  • 選べる電話番号サービス
    など

有料のオプションで、少し気になるのは「楽天モバイルWiFi」ですね。格安SIMでは街中でのWiFiスポットが無料になるサービスもあるのですが、楽天モバイルでは有料362円/月となっています。

また、他社にないところで、国際電話かけ放題があります。世界66か国と限定はされるものの、あまり見かけないサービスですし、日本人がよく行く主要な国々が含まれています。

なお、先にも書いたことですが、基本料金に含まれる海外で国内同様に通話ができるサービスがありますが、こちらはあくまでも”国内同様”であり、海外の電話番号への発信は有料で、よく海外へ電話する人には別途有料オプション「国際電話かけ放題」を検討が必要です。

海外ローミングは、2GB/月か利用不可のいずれか

  • 海外66か国:0円(2GB/月)
  • その他の国:利用できない

海外で申し込みなし追加料金なしで使えるのも、楽天モバイルの魅力の1つですが、注意したいのが大手キャリアが行う海外ローミングと違い、国が限定されていること、そして更に(お金の問題ではなく)使えない国もあることです。

66か国には、日本人が行く主要な地域である欧米やアジアのメジャー国は含まれるので特に問題なく使える一方で、それ以外の国と地域は、お金をさらに払ったらとかではなく利用ができないです。

国内電話かけ放題やSMS無料は専用アプリから

格安SIMを使っている人には馴染みがある物ですが、通話用の専用アプリ(楽天モバイルはRakuten Link)を利用が必要です。これはスマホに初めから入っている電話アプリと別物になり、間違って通常の電話アプリを使うと通話料金が普通に発生します。

間違えを避けるためには、通話アプリをメインの画面から消して、楽天モバイルが出しているアプリRakuten Linkを分かりやすいところに置いておくことです。またメール・ウェブサイト・メッセージ等に記載の電話番号もクリックすると通常電話アプリが立ち上がる事があるので設定するか、コピーしてRakuten Linkに貼り付けて利用が必要ですし、通常の通話アプリの履歴からも折り返し電話はせずコピペの徹底が必要です。

これがすごく面倒だと言う人も居ますね・・・

使える端末は限られる

楽天モバイルは、すごく安い金額を打ち出していますが、それには特別な技術を使っているからでもあります。そして、その技術に対応できているスマートフォンは全てでは無いことに注意が必要です。

ギークな人は、無理からに使っていたりする人もいるようですが、確実に使えるスマホを探す場合、楽天モバイルで購入するか、あるいはしっかりと調べる必要があります。

例えば、iPhoneは以下の事が公式で不可となっていて、iPhone X以前に発売されたiPhoneのモデルは、 Rakuten Link 動作保証対象外とあります。

  • SMS(パートナー回線)
  • APN自動設定 海外/国内
  • 接続回線の自動切替(楽天回線⇔パートナー回線)
  • ETWS(緊急地震速報等)
  • 110/119通話などでの高精度な位置情報測位
  • 海外ローミング

簡単な話が、楽天モバイルはAndroid端末を使った方が良いと言えます。ただし、Androidでも使えない使えるがあるので、よく理解する必要があります。

最近までドコモ・au・ソフトバンクで使えたとか、SIMフリー機だから大丈夫ではありません

まとめ:楽天モバイルをお勧めできない人・お勧めの人

色々調べました。そして私は楽天モバイルに入ることを決めました。まだ悩んでいる人がいるのなら、試して見るのも良いのかなと思いますが、やはり試すのにもお勧めできない人も居るので、私の所感ですが、オススメできる人とできない人をあげたいと思います。

特にお勧めの人

  • 楽天経済圏にいる・入りたい人
  • 楽天モバイルエリア内の人
  • 海外によく行く・住んでいる人
  • 通信料を下げたい人

特にお勧めする人としてあげています。楽天経済圏にいる人には、楽天ポイントが貯まりやすいSPU+1%になるので強くお勧めですね。また楽天モバイルエリアにいる人なら新プランもあり、よくデータ通信をしない人でもお勧めできると思います。

また、海外に強いのも楽天モバイルの特徴なので、対象エリア66か国によく行く・住んでいる(長期留学・出張等)の人にもかなりお勧めですよね。

最後に、通信料を下げたいと思っている人にも最適です。まず1年間無料キャンペーン中ですから、今入れば1年分の通信費が浮くことになりますし、現在のところ1GBまで無料で使えるSIMは他社では見ませんし、3GBで980円電話かけ放題も、業界最安値の部類だと感じます。

お勧めできない人の特徴

  • スマホもケータイも持つ気がない人
  • 楽天嫌いな人
  • デメリットや注意点が許容できない人
  • au・楽天モバイル共に圏外のところにいる人(海外66か国を除く)
  • すごくデータ通信をよく使うが楽天エリア外の人

スマホを持つ気がない人や楽天が嫌いな人は、「どうぞご自由に」としか・・・。また国内でau・楽天モバイル共に圏外の人にも厳しい。

ただ、個人的な感想ですが、あまりデータ通信を使わないなら国内全ての(少なくともauがエリア内)人と、海外66か国に住んでいる日本人には、かなり安い通信手段と言えますよね。

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